傍楽 ~未来をつくる仕事をしよう~

「働く」とは「傍(近くにいる人)」が「楽(らく)」になること。日々の仕事を通じて社会に貢献する、社会事業家・活動家から感じたことを綴っていきます。

映画「Fukushima 50」

賛否両論あるという「Fukushima 50」を観た。

www.fukushima50.jp

東日本大震災の直後、私は福島から東京に避難したご家族のサポートをしたことがある。多くは母と子ども。父は福島で仕事を続けるという選択をされていたことが多かった。
家族は子どものことを考え、放射能のリスクがどれだけ高いのかわからない中、徹夜で情報収集をし、翌朝母と子で、着の身着のまま車で東京まで避難した。福島の自宅から車に乗るまでのわずかな時間も、放射能が怖くて泣きながら移動したと。東京に来ても一晩中泣いていたと。その時、ずっと背中を撫でていてくれたボランティアさんの存在がどれだけ大きかったかも。

こんな経験があるからか、この映画は当時のことを思い出させてくれた。
東日本大震災の半年後くらいに、クラウドファンディングをして、東京に避難している母子と東北へのバスツアーを企画した。当面お父さんと旅行に行くこともできないからと、バスツアーで福島でお父さんと合流し、家族旅行にもなったねと。旅館で子どもが舞台で踊り、みんなでワイワイお酌し合ったのが懐かしい。
その時、そのお母さんたちに言われてぐさっときたのが、「私たちを可哀そがらないで欲しい」という言葉だ。
その時私はそう思っていたのかもしれないし、きっと、そう思っていたのだと思う。

その時、一方的に支援するのではなく、お互い困った時は応援し合えるパートナーのような関係になりたい思ったことを強く覚えている。
これは、今でもボランティアに関わるうえで、私の大切な気づきになっている。
ふと、そんなことを思い出した映画だった。


※本題とはずれますが、原発に関わる危険なお仕事をされているのは全員男性でした。女性が「ガラスの天井」で苦しんでいる一方、男性は「ガラスの地下室」という問題があることを思い出しました。

※写真はトルコキキョウ。以前、福島の方が育てた素敵なトルコキキョウをいただいたことを思い出して。

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