傍楽 ~未来をつくる仕事をしよう~

「働く」とは「傍(近くにいる人)」が「楽(らく)」になること。日々の仕事を通じて社会に貢献する、社会事業家・活動家から感じたことを綴っていきます。

第1回「社会的起業とビジネス倫理」を読み解く会に参加

今月から始まった「Social Entrepreneurship and Business Ethics(社会的起業とビジネス倫理)を読み解く会」の第1回に参加しました。

忘れないうちに、個人的に気になった問いをメモしておきます。
一部自分の言葉や表現に変えていますし、認識が間違っているところもあるかもしれないですが、ご了承ください。

  • 社会起業家は、ある一面の善を生めば誰かが犠牲になってもいいのか?その犠牲はどうして生まれてしまうのか。

社会全体を変えようとする時、気を付けないと単純化した構造になりやすく、デリケートさが欠けているケースがある。
例えば、「現在の主流である社会」に対峙するのであれば革新的だが、同時に「マイノリティの社会」に対峙してしまったら、どう動くか。
その場合に、「(社会)倫理」というファクター・あるいは仕組みが必要になるのではないか、というご意見。

 

  • 日本文化の中で倫理をベースにした合意形成が困難な背景があるのではないか。

議論空間の問題。高いレベルでのコンセンサスをとれるか?とれていない、とれたふりをしている、とれたとしても意味がないコンセンサスとなっていないか。
なんとなくの議論になってしまい、合理的な結論にならず、鶴の一声や我田引水的な声の大きい人の意見になりやすい側面もあるのではないか。
特に社会問題は、結果に関する分析や、「評価」における難しさを抱えていることも要因のひとつかもしれない、というご意見。

 

  • ハードローとソフトロー。ソフトローをどうコントロールするか。

犯罪学で例えると刑法で引っかからないものをどうやってコントロールするか。刑法に触れていなくても、社会的損害の大きさを考えると、どうコントロールすべきか、というご意見。

 

  • 日本はもはや、税金投入なしで社会的事業は成り立たないのではないか。

日本の社会的事業は、税金投入が当たり前になりつつある。一部の業界は、ここをゴールにしているようにも捉えられる。純粋に税金投入無しの事業として経営していたら、ここまで倫理が気にならなかったのかもしれないというご意見。

(2020/11/20追記)もともと社会的事業は、持続可能性の視点から税財源や助成金に頼らない仕組みを目指していると思っていたのですが、最近はふるさと納税もあり、どんどん依存しているようにも見えます。

 

合意形成の話は、NPOのミッション・ドリフト研究会メンバーでも議論がありました。今度はそのあたりのことも、ブログで書いてみたいとおもいます。

今後は、このあたりも深堀りされていくのか、楽しみです。

これまでお名前は存じ上げていたけれど、地域が遠いなどお会いすることができなかった方も多く参加されていて、おお~と心の中で思っておりました。
次回の勉強会も楽しみにしております!