9月9日(土)に、読書会「顔面バカ一代--アザのあるジャーナリスト」( 石井政之著 論創社 )を開催しました。
当日は、子ども・若者支援に携わっている女性3名で、約3時間弱意見交換をしました。
本書は著者の石井政之さんが、ユニークフェイス当事者として幼少期から現在までの人生で感じたこと、考えたこと、大事にしてきたことなど、石井さんの自伝的な内容でした。
石井さんらしく文章はクールなのですが、その行間から伝わってくるものが多かったというのが、参加者の共通した感想でした。以下は、参加者が印象に残ったこと・考えたことです。
- 石井さんとご両親との関係(幼少期~テレビ出演)とお子さんへの想いに心を打たれた
- ユニークフェイス当事者に対して支援が少ないという問題があるのではないか。また、女性と比べて男性は軽視されがちなのではないか(参加者からの問題提起)
- 石井さんが海外での出逢い・取材で得られたことは、日本に必要なのではないか。(日本との文化の違い)
- 「顔」は人生の大事なシーンで大きな影響を与えるということ(就職・恋愛など)
参加者の中に、12章「両親は私をどう見ていたのか」を読んで泣いてしまったという方もいました。その方はお父様とのシーンがとても印象に残ったそうです。治療中タクシーの中で待つお父さんとテレビ局の取材で話すお父さん。
私は、レバノンのアザのある女の子との出逢い(親族による心のケアと教育方針)のシーンと、アザを治療やお化粧で消そうとしていた石井さんが遺伝子の問題に介入すべきかどうか考えた時に、それは出生前診断や遺伝子治療になり優性思想だと気づき拒否した時のシーンが印象的でした。
読書会終了後は、近くのレストランで懇親会。こちらもとても楽しい時間でした。
次回は、10月22日(日)15時~ 定員4名 @国分寺駅 or 立川駅周辺
「離婚で壊れる子どもたち 心理臨床家からの警告 (光文社新書)」( 棚瀬/一代著 光文社 )を読みたいと思います。
■著者:石井政之さん
石井政之さんのプロフィール
■参考記事