一昨日は、NPOインプットサロンに参加。
テーマは、「エネルギーと健康から暮らしのニューノーマルを考える」で、講師は佐々木 龍郎 さん(株式会社佐々木設計事務所 代表)
この勉強会の中で、「燃料貧困」という言葉を始めた聞いた。
収入が少ないと適切に暖房を利用することができない状態のこと言うそうだ。
ちょっと調べたところ、イギリスでは、暖房で適正な室温を維持するために収入の10%以上を費やさなければならない家庭を「燃料貧困家庭」と定義づけているとか。
確かに燃料貧困は、健康に大きく影響する。
高齢者であれば燃料貧困による節約は命に関わるだろうし、若者・中年にとっても、体調不良から安定した就労も難しくなってくるかもしれない。
家賃が高い日本では、世帯当たりの水道光熱費(平均して約30万/年)は馬鹿にならない。
そして、興味深かったのが、日本と欧州の比較。
欧州は、低所得者のコストを減らさずに自律を促すという公共本来の役割を担っているのに比べ、日本は貧困だったら我慢するべきという歪んだ倫理観と自己責任論がある。命に関わる問題なのに。
燃料貧困という視点は勉強になりました。特に高齢化社会では、もっと注目されていい視点ではないかと。日本では自己責任で見過ごされやす問題でもあるなと思う。