傍楽 - Kaori's Blog

「働く」とは「傍(近くにいる人)」が「楽(らく)」になること。日々の仕事を通じて社会に貢献する、社会事業家・活動家から感じたことを綴っていきます。

「イン・ザ・メガチャーチ」&「地獄に堕ちるわよ」~操られる幸福について

本屋大賞受賞作品「イン・ザ・メガチャーチ」は、「神がいなくても、人は物語で動かせる」という、推し活の功罪を描いた作品である。


推し活経済は、孤独や生きづらさを抱える人々をターゲットに、緻密に構造化されていることを客観的に認識させられた。推し活の楽しさや感動さえも、企業戦略の一部だとしたらと考えさせられる。

それでも、そうした背景を承知のうえで推し活をすること自体は問題ないと思う。何かに熱中できることは、それだけでひとつの幸せだと思うからだ。
しかし、人は誰しも視野が狭くなると、その状態が本人にとって幸福感や安心感があるがゆえに、その物語から抜け出せなくなることがある。占い師への依存やカルト宗教も、その一例だろう。


細木数子の半生を描いた「地獄に堕ちるわよ」では、占いを利用する側と、占いに翻弄される人々の姿が描かれている。得体の知れないものに動かされる危うさや、そうしたリスクを理由に占いを禁じてきたキリスト教の価値観には共感する部分もある。
日本人の占いへの依存の強さとの対比を改めて考えさせられた。

 

 

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