傍楽:来栖香のブログ

「働く」とは「傍(近くにいる人)」が「楽(らく)」になること。日々の仕事を通じて社会に貢献する、社会起業家の働き方や生き方を研究中。このブログでは、社会課題をビジネスの力で解決するソーシャル・ビジネス、非営利組織の経営、CSRなどについての気づきを共有していきたいと思います。

【読書ノート】「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみたその実態

ジェンダーが問題になってきている昨今、いわゆる「男らしさ」とは何かということを、問い直すべき時がきている。「男らしさ」には問題も多く、特に性の不平等を作り出してきたのは、ここにも大きな要因があると考えられている。

本書の特徴は、これまでは「男らしさ」に対してはフェミニズム男性学を中心に批判の対象となってきたが、一方的に批判するだけでなくその肯定的な側面も捉え直している点である。 

「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみたその実態

「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみたその実態

 

 スポーツ、格闘技、音楽から性風俗まで、男性が担い手の多くを占めるポピュラー文化から、「男らしさ」と称される気質・期待・概念について、3人の専門家が見解を述べている。(3人とも子育て中の男性研究者である)

少し前から、草食系男子を筆頭とする「男らしくない男たち」(特徴として、①おしゃれ ②自分志向 ③貪欲ではないを挙げている)があらわれてきた。その背景にある男性かの生き方の変化も説明しながら、男性ももっと多様な生き方ができるべきだとしており、結果的には、これまでの概念としてある「男らしさ」を押し付けるわけでも完全に脱ぎ去るわけでもなく、【衣装のように着こなす】ことを一つの解決策として提示している。

それは「男らしさ」』を全否定して「鎧を脱ぐこと」を強いるのではなく、かといって全否定するのでもない、第三の道だ。メタルレベルから見直して、場面に応じて適切な「男らしさ」を取捨選択する道。「脱鎧論」ではなく、「男らしさ」を「衣装」のように着替えよ、と推奨する。