傍楽:来栖香のブログ

「働く」とは「傍(近くにいる人)」が「楽(らく)」になること。日々の仕事を通じて社会に貢献する、社会起業家の働き方や生き方を研究中。このブログでは、社会課題をビジネスの力で解決するソーシャル・ビジネス、非営利組織の経営、CSRなどについての気づきを共有していきたいと思います。

【読書ノート】卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記 (新潮文庫)

メンヘラ系ネットアイドルである著者の南条あやが、高校3年で自死するまでホームページに掲載していた公開日記(1998年~)の一部を掲載した本。

 

卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記 (新潮文庫)

卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記 (新潮文庫)

 

 

彼女は父子家庭で育ち、本書も父親によって書籍化される。当時はメンヘラやネットアイドルという言葉は当然なかった時代だ。南条あやは、インターネット黎明期に新しいポジションを開拓していった1人である。

 

著者は小学生からいじめに遭い、自殺したいほど悩んでいるとわかってもらえれば、まわりも同情してくれるのではとリストカットをする。それが、その後繰り返されるリストカット・自殺未遂につながっていく。

 

日記からは、大量の薬への依存など状況の深刻さが窺えるが、文章はメンヘラ系ネットアイドル的な、明るくかわいく(という表現が適切ではないかもしれないが)書かれており、それが痛々しく感じる。

「自分で自分を抱っこできない彼女が自分で自分にしてあげられる最後のことが、それ以上の破滅から自分を救うためのクスリや自傷だったのかもしれません」(精神科医 かやま・りか)