傍楽 - Kaori's Blog

「働く」とは「傍(近くにいる人)」が「楽(らく)」になること。日々の仕事を通じて社会に貢献する、社会事業家・活動家から感じたことを綴っていきます。

読書ノート

【読書ノート】ボーダー 移民と難民/佐々 涼子(集英社インターナショナル)

友人に薦められて「ボーダー 移民と難民」を読んだ。著者は、日本語教師経験のあるノンフィクションライター佐々涼子さん。昨年米倉涼子さん主演で話題になった「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」の著者でもある。 ボーダー 移民と難民(集英社インター…

【読書ノート】闇に染まりし、闇を祓う

本書は、怪奇ユニット都市ボーイズ・呪物コレクターのはやせやすひろ氏による、これまで依頼されてきた不可思議案件の取材内容について書かれている。

【開催報告】読書会「顔面バカ一代--アザのあるジャーナリスト」( 石井政之著 論創社 )

9月9日(土)に、読書会「顔面バカ一代--アザのあるジャーナリスト」( 石井政之著 論創社 )を開催しました。 当日は、子ども・若者支援に携わっている女性3名で、約3時間弱意見交換をしました。

【読書ノート】Black Box 伊藤 詩織

今更ですが、読みました。伊藤詩織さんの事件、日本の多くの人が知っているとおもいきや、周りの人に聞いてみると実は知らない方も結構いるのですよね。 伊藤さんほど情報収集力があるであろう方でも、被害直後に必要なサポート(法的対応、産婦人科医・NGO…

映画『女神の見えざる手』

映画『女神の見えざる手』を観ました。政府を影で動かす女性ロビイストが主人公のポリティカル・サスペンスなのですが、日本とは政治状況が違いすぎて、ややカルチャーショック。ロビー会社って、日本ではあっても機能しないから無いのかしら?

【映画】サウンド・オブ・ミュージック

サウンド・オブ・ミュージックを、「午前10時の映画祭」で観てきました。 asa10.eiga.com 映画館で観るのは2回目ですが、やっぱり映画館で観るべき名作ですね。 以前観た時は、一家はなぜ亡命しなくてはならなかったのかという、この映画の社会的背景を深く…

【読書ノート】となりの難民――日本が認めない99%の人たちのSOS 織田 朝日 (著)

本書は、15年間日本で外国人支援(主に品川と牛久の施設に収容されている人)をボランティアでおこなってきた織田氏による支援の内容が記載されています。 昨今問題になっている、入管での外国人の長期収容問題。この問題で子どもにスポットがあたることはあ…

【映画】リトルプリンス 星の王子さまと私 ~ 問題は大人になることじゃない、 忘れることだ

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの名作「星の王子さま」がアニメ映画化されているということで、観てみました。 リトルプリンス 星の王子さまと私(字幕版) 発売日: 2016/02/24 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 「星の王子さま」は原…

【映画】フリークス(怪物圑)トッド・ブラウニング監督

イギリスで公開されてすぐに上映禁止され、30年間もの間上映禁止となっていた、トッド・ブラウニング監督のフリークス(怪物圑)が、アマゾンプライムで観れるようになっていました。60分なので、ぜひ観てみてください。 怪物圑(字幕版) メディア: Prime V…

映画「ジョーカー」の感想

ジョーカー観ました。 wwws.warnerbros.co.jp 個人的には見出しにあるような「格差と差別、弱者に無関心な社会に見捨てられた中年男性の内面を描くリアルな映画」という、自分たちとは切り離した同情の視点には少し違和感がありました。こういう視点が、そも…

【読書ノート】ひとりで生きていく [ ヒロシ ]

ゆるキャン初心者として、ソロキャンプYouTuberのヒロシからは勉強させていただいております。思わず、買ってしまいました。 ひとりで生きていく [ ヒロシ ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 小説・エッセイ > エッセイ > エッセイショップ: 楽天ブックス価格…

【読書ノート】さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ 《永田カビ》

タイトルにひかず、読んで欲しい一冊。作家の永田カビさんのご自身の経験を漫画にしたもの。 さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ 作者: 永田カビ 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2016/06/17 メディア: コミック この商品を含むブログ (27件) …

「看取り」とは何か ~「アミターバ」を読んで

先日、日本の多死社会に備えて「看取り士」という方々がいることを知りました。そんなニーズがあるのかと思いましたが、先日の哲学カフェでも「親を看取るとは何か?」というテーマ候補があり、そもそも「看取る」とは何なのでしょうか。「死を経験した当事…

''何もしない''ということが''働く''ということになるか~哲学カフェより

昨日は哲学カフェでした。 カフェのテーマは「働くとはどういうことか」。「働く」ということは、現代社会においては、あくまでも仕事として生活から切り離されているというのが現実としてあるのだけれど、昔は生活の一部としてあったもので、これから私たち…

【読書ノート】「男らしさ」の快楽―ポピュラー文化からみたその実態

ジェンダーが問題になってきている昨今、いわゆる「男らしさ」とは何かということを、問い直すべき時がきている。「男らしさ」には問題も多く、特に性の不平等を作り出してきたのは、ここにも大きな要因があると考えられている。 本書の特徴は、これまでは「…

【読書ノート】『安楽死を遂げるまで』 (宮下洋一著)

ジャーナリスト宮下洋一氏による安楽死の現場への取材。著者は自ら死を選んだ遺族や関係者を訪ねてスイス、オランダ、ベルギー、米国などへ足を運び取材をおこなうが、中でも、スイスの自殺幇助団体「ライフサークル」代表・プライシック氏の影響を大きく受…

【読書ノート】加害者家族 (幻冬舎新書) 鈴木 伸元

NHKディレクター鈴木伸元氏による加害者家族へのインタビュー。 加害者家族 (幻冬舎新書 す 4-2) 作者: 鈴木伸元 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2010/11/27 メディア: 新書 購入: 12人 クリック: 200回 この商品を含むブログ (27件) を見る 加害者家族を…

【読書ノート】卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記 (新潮文庫)

メンヘラ系ネットアイドルである著者の南条あやが、高校3年で自死するまでホームページに掲載していた公開日記(1998年~)の一部を掲載した本。 卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記 (新潮文庫) 作者: 南条あや 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: …

【読書ノート】まなざしの地獄  尽きなく生きることの社会学<見田宗介>

社会学者 見田宗介氏が、1969年に19歳の少年N・Nが起こした連続射殺事件(永山事件)に材を取り、1973年に発表した社会学的論考。 タイトルの「まなざしの地獄」とは、人を出身階層で差別する都市の社会構造を指す。 まなざしの地獄 作者: 見田宗介 出版社/…